
会社を力強く前に進めるための、二つの重要な役割
「社長が頑張っているのに、なぜか組織がうまく回らない」
「現場の細かい判断に追われ、本来やるべき未来の仕事ができない」
成長段階にある企業で、非常によく聞かれる悩みです。
その背景には、能力や努力の問題ではなく、役割の問題が隠れていることが少なくありません。
多くの企業では、経営チームの中核に
ビジョナリー(Visionary)とインテグレーター(Integrator)
という二つの役割が存在します。
これは肩書きの話ではありません。
「会社を前に進めるための役割分担」の話です。
ビジョナリーとは何か?
ビジョナリーとは、会社の未来を描き、可能性を広げる役割を担う存在です。
多くの場合、創業者やオーナー社長がこの役割を担っています。
ビジョナリーの代表的な強みには、次のようなものがあります。
・未来を構想する力(ビジョン・アイデア・発想)
・変化を察知し、新しい機会を見つける力
・人や組織を鼓舞する情熱とエネルギー
・課題を根本から、クリエイティブに解決する能力
・業界や地域の重要な人物と関係性を築く力
一方で、ビジョナリーには共通しやすい弱点もあります。
・アイデアが多く、組織を振り回す
・細部や数字、進捗管理が後回しになりがち
・継続よりも、新しいことに意識が向きやすい
これらは、能力不足ではありません。
ビジョナリーとしての特性です。
問題になるのは、
この役割を一人で完結させようとすることです。
インテグレーターとは何か?
インテグレーターとは、
描かれたビジョンを現実に落とし込み、組織を一つにまとめ、実行を前に進める役割です。
インテグレーターには、次のような特徴があります。
・全体最適で物事を考えられる
・人・部門・数字をバランスよく捉えられる
・決めたことを、決めた通りに進める力
・現実的に物事を進める
・トラブルや諍いを解決する
日本企業では、
「右腕」「No.2」「実務責任者」「COO的存在」
と表現されることも多いでしょう。
インテグレーターは、ビジョナリーのブレーキ役ではありません。
むしろ、ビジョンを実現可能な形に翻訳する存在です。
・今やるべきか
・誰がやるのか
・組織全体として優先順位は正しいか
こうした問いを投げながら、会社を前に進めます。
時にビジョナリーにNOと言える強さ、責任感も必要です。
なぜ、この二つの役割が重要なのか?
多くの中小企業では、
ビジョナリーとインテグレーターを一人で兼ねているケースがほとんどです。
その結果、次のような状態が起こりやすくなります。
・社長が常に忙しく、判断が遅れる
・方針が頻繁に変わり、現場が疲弊する
・「言った・言わない」「決めた・決めていない」が増える
・組織が社長依存から抜け出せない
ここで重要なのは、
ビジョンと実行は、性質の違う仕事だということです。
方向を示す力と、前に進める力。
この二つを意識的に分けることで、組織は安定し、スピードが上がります。
多くの創業経営者はビジョナリー型です。
そんな創業者がインテグレーターを「兼務」しようとすると上記の問題が起こり、本来創業者が持っている経営力、成長力が発揮されないことが多く、残念な結果を生みます。
ビジョナリーとインテグレーターの健全な関係
この二つの役割は、上下関係ではありません。
対等で、補完し合う関係です。
・ビジョナリーが「方向」を示す
・インテグレーターが「前進」させ、組織をまとめる
この関係が機能すると、 社長は現場から一歩引き、
本来やるべき「未来の仕事」「本質的な課題解決」に集中できるようになります。
必ずしも、最初から二人が揃っている必要はありません。
大切なのは、
・今、自社では誰がどの役割を担っているのか
・その役割は、本当に機能しているのか
を言語化し、共有することです。
P.S.
あなたはビジョナリー型、それともインテグレーター型?
あなたが経営者であれば必ずどちらに適正があるか把握しておくことをお勧めします。
適していない役割を演じていると、本来の成長力が発揮されませんし、組織のメンバーが困ることになります。
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所要時間はほんの8~10分です。
P.S.2
もし、会社にビジョナリーとインテグレーターの2人がいる場合は、2人が健全に足並みを揃えられているかが重要です。
スタンドプレーは組織を崩壊させます。
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