私たちは「ピュアなEOS™を導入してください」とよく言います。
それは正しいオレンジ色(パントーン172c)を身につけてください、という意味ではありません(笑)。
私が言いたいのは、誰かがEOS®を「改良」しようとするときのことです。
家族経営のビジネスにおいてEOSを「改良」しようとするよくある試みの一つは、アカウンタビリティチャート™の一つの席に二人の家族メンバーが座ろうとすることです。
私がよく見るのは、「私たちは共同ビジョナリーだ」とか「共同インテグレーターだ」という人です。
EOSを導入しているなら、「共同〇〇」は存在しないことを知っているはずです。
家族経営のビジネスのための純粋でシンプルなEOS
少しストレート過ぎるかも知れませんが、どうかお許しください。
私がこの話をするとき血圧が上がってしまうのは、ビジネス以外でも楽しい時間を過ごせるヘルシーな家族によって経営されるヘルシーなビジネスを見たいからであり、EOSがそれを実現するための理想的なツールだと信じているからです。
EOS®の美しさ—そして私がそれに恋に落ちた理由—はそのシンプルさと健全なチームを持つことにフォーカスしている点です。
EOS導入企業がEOSをいじくると、健全な家族と健全な家族経営のビジネスを持つチャンスを失うことになります。
EOSの創始者ジーノ・ウィックマンがこのシステムを作り上げたとき、彼は自分の家族のビジネスを経営していました。
彼は現代の家族経営のビジネスが経験するのと同じ課題を乗り越えていたのです。
彼はEOSにおいて家族経営のビジネス向けの例外を作りませんでした。
アカウンタビリティチャートの原則「先に構造を決め、後で人を決める」というプロセスに従うことは、実は他のどんな種類のビジネスよりも、家族経営のビジネスで重要なのです。
リスキーなビジネス
最近、私はアカウンタビリティチャートの美しさをいじくる家族経営のビジネスについて、いくつものストーリーを耳にしました。
お願いします。
アカウンタビリティチャートで以下のようなおかしなことはしないでください。
・共同ビジョナリーの兄弟
共同ビジョナリーとして働く二人の兄弟の話を聞きました。
それは時々起こります。
ロケット・フューエル(未邦訳)の共著者マーク・C・ウィンターズでさえ、一人が本当のビジョナリーだと言っています。
(本物のビジョナリーは立ち上がってください!)
・複数人のCEO
ある人が兄と妹が共同CEOである状況を共有しました。
それは一体何ですか?
それはEOSのものではありません。
子供時代からの兄弟姉妹の問題が生じたとき(必ず生じるでしょう)、何が起こるでしょうか?
・共同監督者
私はまた、インテグレーター™とビジョナリーの席にそれぞれ座る母親と息子の話を聞きました。
二人は現実には経営チームの監督を同時に行っているだけです。
それは結果責任(アカウンタビリティ)を生み出しません。
それは「ボスが断ったら、彼の母親に尋ねる」というゲームになります。
(「ママが良いと言った」というのは家族経営のビジネスで全く新しい意味を持ちます。)
・無能な相続人
別の家族経営のビジネスでは、完全に無能な人が長男であるというだけの理由でインテグレーターの席に座っています。
真面目に言いますが、会社のアカウンタビリティチャートは家系図ではないのですよ。
おやつを共有しても、席は共有しない
それが創られた時から、EOSは何万もの起業家的ビジネスにシンプルさと明確さをもたらすのを助けてきました。
システムの大きな部分は、アカウンタビリティチャート上の役割を明確に定義することです。
すべての主要な席には一人の責任者がいるべきであり、誰もが誰が何を担当しているかを理解すべきです。
適切に構造化されたアカウンタビリティチャートは、誰が何をする責任があるかについての明確さを提供します。
それは知識のギャップからくる無駄な時間を削減し、目標を前進させて達成するための誰かに責任を持たせます。
複数の人が一つの席を共有すると、再び混乱を招きます。
私たちが一生懸命働いたのは、その混乱を組織から排除するためだったのにもかかわらず、です。
他の人々は特定の問題や決定を誰が担当しているかを「推測」せざるを得なくなります。
結局のところ、全員が責任を持つならば、誰も責任を持たないのです。
どうか、あなた自身と私の血圧を助けてください。
家族経営のビジネスのオーナーが組織で何かを共有したいなら、それは席ではなくおやつくらいにしておいてください。