「ビジョナリー」は大きく考えます。
それこそがビジョナリーです。
大胆なビジョンを持ち、行き過ぎてたびたびチームを不快にすらしてしまいます。
でも、それは良いことなのです。
たまに不快を感じることなしには、個人も企業も成長することはできないからです。
大きな目標を達成するには、いわゆる「コンフォートゾーン」から踏み出さないといけない時があります。
「ビジョン構築™」セッションがピリつく理由
ビジョン構築セッションではビジョナリーが輝きます。
創造性を発揮して自分たちのビジネスの計り知れない可能性を情熱的に思い描きます。
ビジョナリーが思いつく目標は、いつも自分たちの会社にとって最も大きく、最も困難で、最も大胆な目標です。
それを聞くと、ビジョナリー以外の経営チームメンバーは身悶えすることがあります。
というか、それはよく起こることです。
今の彼らにとって、絶対に手の届かないと感じる目標を提示されると、「どのように達成するのか」「本当に達成できるのか」と心配になるのです。
当たり前ですよね。
ビジョナリーが打ち出す途方もない目標を信じられていないのです。
経営チームは、ビジョナリーの夢(か幻)を地に足の着いた目標に引き戻すことが自分たちの責任だと感じるのです。
「あなたたちは十分大きく考えていない」とビジョナリーは彼らに言うでしょう。
その通りです。
大きな目標を達成するために、経営チームはビジョナリーと協力して、自分たちが本当に達成できることを決定しなければなりません。
それはかなり「白熱した」議論になるでしょう。
手が付けられないほど激しくなることもあります。
プロのEOSインプリメンター®としての私の仕事は、これらの議論を可能な限り生産的に保つことです。
合意に達したとき、不思議なことにビジョナリーが最初に提示した大きな目標に近しいものに落ち着くことがほとんどです。
そしてチームが最初に望んでいたものよりはるかに大きなものでもあります。
なぜたびたび「大きすぎる目標」が前倒しで達成してしまうのか
最近、そのような特に難しい会話をしたクライアントとセッションをともにしました。
彼らは、ビジョナリーが10年目標™と3年イメージ™に提案した巨大な目標について良い議論をしました。
彼らは合意に達しましたが、経営チームがまだその大きすぎる目標を不快に感じていることがわかりました。
いちばんの懸念は収益目標でした。
しかし、彼らはプロセスを信じることにし、とにかく計画の達成にこだわって仕事にあたりました。
どうなったと思いますか?
私は昨年、彼らと2回目の年間計画セッションを行いました。
彼らは、例の収益目標を含めて、3年イメージを前倒しで達成しました。
彼らは衝撃を受けていました。
手前味噌ですが「EOS®なしにはこれらの結果を達成することは決してなかっただろう」と言いました。
私は「きちんと達成を祝おう」と促しました。
2020年中に多くの悪いビジネスニュースを聞いたので、祝う気持ちになれなかったようです。
私たちはよくこういう落とし穴にハマります。
大きな成果をちゃんと評価する時間を取らず、すぐ次のことに気持ちを移してしまうのです。
祝う時間を取ることは、士気を高く保ち、「達成」を「喜び」に変えるのに役立ちます。
途方もない目標を現実にする「現実的な方法」
私はこの仕事を愛しています。
企業が驚くべき結果を達成するのを支援することができるからです。
クライアントと四半期ぶりに会い、これまでで最高の四半期を迎えたと報告してくれるとき、EOSインプリメンターとしてこれ以上満足することはありません。
EOSプロセス®に従えば、彼らが素晴らしい結果を得ることがわかっています。
EOSが機能するのは、そのシンプルさとパワーのためです。
ツールを正しく使うことと、大きく困難で大胆な目標(BHAG)のバランスを取ることで、最も摩擦の少ないレーンを作り出すことができます。
経営チームは、「限界」にまつわる先入観を打ち破ることで、自分たちの会社が巨大な目標を達成する力になれます。
ビジョナリーはチームがより大きな夢を見るのをサポートできます。
経営チームは、その巨大な夢を「達成可能な目標」に変えるのです。