マネージャーになりたいですか?(または、なりたいと思っていますか?)
あるいは、誰かに声をかけられてマネージャーを任されたのかもしれませんね。
でも、まだ自分がどうしたいのか、そもそも『マネージャーになる』とは何を意味するのかはっきりしていないかもしれません。
将来のマネージャーにお勧めしたいEOS®のリソースは『最高のボスになるためのツールキットhttps://eosworldwide.jp/great-boss-toolkit/』です。
これは、一人で成果を出す人からマネージャーになるための最初のステップですが、最終目的地ではありません。
愛が関係あるのか?
この旅でぜひ深掘りしたいテーマのひとつが、私の最新著書『People—Dare to Build an Intentional Culture(仮邦題『人の課題を解決する—意図的に企業カルチャーを構築する方法』)』(未邦訳/マーク・オドネルとCJ・デューベとの共著)で扱った「愛」というトピックです。
「愛がマネジメントにどう関係するのか?」と疑問に思うかもしれませんが、その答えは「すべてに関係する」と言えるでしょう。
愛と豊かさをベースにしたカルチャーと、恐怖や欠乏を元にしたカルチャーの対決を思い浮かべてみてください。
前者のほうが、組織の全レベルで前向きで健全な姿勢と行動を生み出します。
上手にそれを実践すれば、組織のどの階層にもその影響が感じられるでしょう。
ただし、リーダーの役割を果たす人は、そのような環境を作り出すための固有の責任を負っています。
リーダーたちは人々や組織のために困難な仕事に取り組み、粘り強く勇気をもって行動しなければなりません。
こうした人々こそ、私たちがマネージャーやリーダーと呼ぶ存在なのです。
本当に献身的なマネージャーには特定のスキルと、後天的に身につけた特性が備わっています(そのスキルに「柔らかさ」は一切ありません!)。
このスキルにより、チームはオープンで正直、率直、現実的で地に足がつき、信頼できる環境を築けます。
その理由は、真の思いやりと配慮がマネージャーやリーダーの存在を通して感じられ、大切にされているとチームが理解しているからです。
どの企業も愛と豊かさの方向に100%向かっているわけではなく、恐怖や欠乏にも完全には偏っていません。
私たちはその間のどこかで活動し、ベストな状態に近づくために、毎日少しでも愛を示すよう努力しているのです。」
コミットメントのあるマネージャーはどのように愛を示すのか?
マネージャーとしての行動は、自分自身のために何かを得ようとしたり、愛情や地位、エゴを支える何かを買おうとしたりするものであってはなりません。
コミットメントのあるマネージャーのモチベーションは、他者にとって最善のこと、組織にとって最善のことを考えることから生まれるべきです。
マネージャーとして、チームへの愛を示す実践的な方法はいくつかあります:
- 四半期ごとの会話中に、チームメンバーに対して完全に集中し、注意を向けること
- チームメンバーが平和的な解決を達成するのを本当に助けようと努めること
- 問題の根本に真剣に取り組み、「危険に足を踏み入れる」ことで、本当に問題の核心に迫ること(特に難しいときこそ)
- お互いの考えに異議を唱えることを恐れず、できる限り注意深く意思決定を行うこと
- 正しいエネルギーと意図を持って準備するために定期的に「すっきりブレイク(※)」を取ること
- 自分が間違えたときや誰かの感情を傷つけたときには謝罪すること。思いやりと優しさが勝るべきだからです
※すっきりブレイク:日常業務から離れ静かに考える時間をとること。頭と心を鎮め、問題やチャンスにクリアな気持ちで冷静に対処できるようになる。定期的に取ることを推奨
素晴らしいマネージャーは、これらの行動、言葉、振る舞いが、意図的な愛と配慮に基づく最高のチームを築く上で価値を生むことを理解しています。
これらのチームは比類のない結果を生み出します。
新しいメンバーをリクルートすることは問題にならなくなります。
こんな風に見え、感じられるチームに参加したい人々が列を成して待っていることでしょう。
さらに、このように一緒に働く経験は本当に素晴らしいものです。
マネージャーになる勇気を持つ
これらのことに興味があるなら、成功したマネージャーや失敗したマネージャーに質問を続けてください。
マネージャーになるべきかどうかを決める前に、ぜひ本を読み、学び続けてください。
あなたが考えている間に、あなたに伝えたい普遍的な教訓を一つ残しておきます。
この賢者のアドバイスは、私に一度与えられたもので、時間や距離、世代を超えて変わることがなく、あなた自身や他の人々の計り知れない痛みやフラストレーションを回避できる可能性があります。
本当に人を愛する気持ちがない限り、マネージャーにならないでください。
良い面も悪い面も醜い面も含めて、人を愛さなければなりません。
特に、私たちが最良の状態でない時、本当に大変な日には。
マネージャーになることは、心が弱い人には向いていません。
それはしばしば厳しく、感謝されることも少ないです。
しかし、情熱、欲望、推進力を持つ人にとっての報酬は計り知れないものです。
では、この質問を残しておきます:あなたは挑戦する勇気がありますか?