「豊かさと愛の文化を創る」と聞いたら陳腐に感じるかもしれませんね。でも実は、成功するビジネスの出発点のひとつなんです。私の経験上、健康的なチーム文化がないと、ビジネスで得たい成果を得るのは難しいです。
健康的なチーム文化は、メンバーが仕事に来るのを楽しみ、互いに協力し合う環境で生まれます。全員が共通の目標に向けてエネルギーを注ぎ、ビジネスオーナーがその先頭に立って進めます。 もしあなたの職場がそうでないなら、そろそろ深く考え、豊かさと愛に基づいた意図的な文化を創り出す時かもしれません。 肥沃な土壌を作る 意図的な文化を創るには、まず正しい基盤を整えることが大切です。 ガーデニングに例えるなら、計画だけでなく、適切な土壌、光、水がある場所を選ばなければ、植物が健やかに育つことは難しいでしょう。そして、シーズンの終わりには満足できない結果に終わるかもしれません。 ですが、適切な条件を提供すれば、驚くような結果が得られることもあります。チームが成長できる文化を作るためには、透明性、自主性、尊敬、目的といった基本的な要素を提供することが求められます。 チームが成長できる肥沃な環境を整えれば、最大限のパフォーマンスが発揮されますが、逆に有毒で競争的な思考を促す会社はその逆を招くことになります。 恐怖に基づいた欠乏マインドセット 多くの職場が欠乏マインドセットに基づき、物事をゼロサムゲームのように捉えています。こうした過度に競争的な環境では、勝者と敗者が生まれ、人は単なる道具として扱われます。耐えられなければ、次の人が順番を待っている…ただし、ほんのしばらくの間だけです。個人の「パーソナル・コア・フォーカス(自分が何を大切にしているか)」などは、考慮されることがありません。 このような欠乏マインドセットを助長する職場では、恐怖に基づく文化が生まれ、不安や悲観主義が蔓延します。その結果、ストレスや自己不信の影響で、社員の心身にも悪影響が出ることが少なくありません。当然ながら、恐怖に基づいた会社は、業界の平均よりも高い離職率を記録しがちです。 愛に基づいた豊かさのマインドセット 一方で、共著者と私が新著『People: Dare to Build an Intentional Culture』で述べているように、豊かさのマインドセットと愛に基づいた文化を持つことは、全ての人に多くの恩恵をもたらします。 積極的に働く社員は協力的で、生産性も高くなり、長期的な視野を持ち、将来に対する楽観的な見方もできます。豊かさのマインドセットを採用すれば、社員が成長し、幸福感を得る余地が広がります。 また、チームメンバーに対して真の思いやりを持って接すれば、その思いは相手にも伝わります。すると、メンバーもその思いやりに応え、問題が生じた際には率直に話してくれることでしょう。それがなければ、彼らは不満を抱え、退職を考えるかもしれません。 豊かさと愛の文化を創る方法 私たちが教えるEOS™を活用したすべてのビジネス運営と同様に、意図的な文化を築くことも「進歩」であり、「完璧」ではありません。ビジネスが「恐怖」と「愛」、「欠乏」と「豊かさ」の間のどこにあるかにかかわらず、常に改善の余地があります。 現在の状況と目指すべき姿をより明確に把握できれば、行動に移すのも早くなります。さあ、今日から始める覚悟を持ってください。豊かさと愛の文化を創る
- 2024.11.24
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