言葉が通じない国、たとえば南米のエクアドルに行ったとします。英語は通じない(もちろん日本語も)。スペイン語も知らない。レストランに入って、なんとか注文をしないとご飯が食べられない!そんな時、きっとあなたはジェスチャーや絵や、なんとか通じそうな単語を並べたりして注文を伝えようとするでしょう。食べたいものは決まっていて、頭にイメージできている。でもうまく伝えられない。もどかしい。
↑これが、私たちがEOS®とは何か?を伝えようとする時に感じていることです。良さは分かっているのに、ひと言でうまく伝えられず、もどかしく思います。もし、EOS®をよく知らない人たちに「10点満点ミーティング」や「GWC」という言葉をぶつけたら戸惑ってしまうでしょう・・・。
でも、最近良さそうな表現を見つけました。あなたがシステム開発やプロジェクトマネジメントに携わっているなら理解してくれやすいと思います。それは「アジャイル」という言葉です。
「アジャイル」とEOSが似ている理由
「アジャイル」とはプロジェクトの中で変化を起こしたり、変化を管理したりするスキルのことです。不確実性が高く変化の多い環境でも、アジャイルなアプローチを取ればプロジェクトは前に進み続けます。最初に立てた計画どおりに進めることではなく、ビジネス上の価値を生み続けることにフォーカスします。EOSもまったく同じことを経営のレベルで行います。プロジェクトに特化した形でなく、会社、ビジネス全体とそこに関わるすべての人のための運営構造として機能します。EOSは、シンプルなコンセプトと実用的なツールで、人間のエネルギーを調整し、活用することができます。13万社以上の企業がEOSを利用して、ビジネスを軌道に乗せ、望みを叶えています。
「アジャイル」な会社・ビジネスの作り方
アジャイルには、プロジェクトを成功させるための基礎となるツールやフレームワークがありますが、EOSも同じです。EOSの5つの基本ツールは、以下のように、アジャイルのユーザーに簡単に理解できるようになっています。1.ビジョン・トラクションシート
2ページの戦略ガイドで、コアバリュー、コア・フォーカス、10年目標、3年イメージ、1年計画に基づいてビジネス全体を調整します2.アカウンタビリティ・チャート
組織の正しい構造を定義し、チーム全体の役割と責任を明確にします3.石
会社全体と、個人にとっての最優先事項を四半期ごとに設定し、何よりも優先させるものです4.ミーティングのリズム
透明性と明確さをもたらす、必要不可欠な会議のためのフレームワークです5.スコアカード
組織の全員が、自分の責任と、それが毎週どのように評価されるかを知ることができます※これらのEOS基本ツールを動画で解説しています
こちらからご覧ください
アジャイルのユーザーならお分かりのように、これらのツールはロードマップ、バックログ、スプリントといったアジャイルの概念に対応しています。私たちは今、同じ言葉で話しているのです。
アジャイルと同様、EOSも、貴社が同じ言語で会話できるようになるまでには、少しの時間と忍耐が必要です。EOSインプリメンターは、そのプロセスをスピードアップさせるお手伝いをします。私たちは、企業がEOSに移行し、どんな困難な状況でもそれを継続できるよう、多くの支援を行ってきました。合計90,000回以上のEOSセッションをファシリテートしてきた経験が蓄積されています。あらゆる企業のロールアウトの課題を解決してきたと自信を持って言うことができます。
一度、アジャイルでプロジェクトを実行したら、アジャイルで実行しないことは考えられないと思います。私たちはEOSについて同じだと考えています。
EOSによって会社全体がリーダーのビジョンと一致します。不確実で変化が激しい環境においても、ビジネスを前進させるために何が必要かを全員が正確に理解し、実行されるようになります。
お分かりいただけたでしょうか?エクアドルでの料理の注文をお手伝いすることはできませんが、EOSをより明確にお伝えできていれば嬉しいです。

※EOS基本ツールを解説した動画を観るにはこちらからご請求ください
そして、もう一つおすすめするものは、『トラクション ビジネスの手綱を握り直す 中小企業のシンプル・イノベーション』です。この『トラクション』を読むことで企業経営における6つの最重要要素を理解することができます。トラクションとは実行力のこと。この本は単に、企業の経営責任者のためのものではありません。経営チームから全ての従業員までもを対象にしています。企業の構成員一人ひとりがビジョンを実現するために「実行」していく、そんな企業づくりのために必要な考え方とツールが詰まった一冊となっています。是非ご一読ください。