経営を始めるうえで、様々な手段を使って勉強をしますよね。
その中で、本を読みながら、経営ノウハウを習得しようとする人も多くいるでしょう。そうとは言いつつも、経営に関する本も本屋には山ほど出版されている光景を目にしますよね。
この記事では、数多に存在する経営を学べるおすすめの本の紹介と、選び方や心がけについてをまとめました。本屋で悩み抜くことなく、自分自身にしっくりとくる一冊が見つかるといいですね。
それでは、目を通していきましょう。
経営を学べるおすすめの本の選び方
では、経営本の選び方について、3つのポイントを心得ておきましょう。
- プロの考えが学べる本を選ぶ
- 実際に使える経営戦略の本を選ぶ
- 失敗と成功の話から学べる本を選ぶ
書籍を選ぶ際の軸にしてください。
プロの考えが学べる本を選ぶ
ひとつ目は、プロの考えが学べるのかどうかです。
プロの経営者が出す本には、成功し続ける経営スタイルや概念が詰まっています。
成功例を模範にして、自身の経営戦略と計画を練っていけることになれば、ゼロから自分で経験して学ぶよりも大幅に時間を短縮することができます。
プロからの、知識・成功例・失敗例をより多くインプットして、経営が回るように、計画・実践に移して行けるといいですね。
実際に使える経営戦略の本を選ぶ
二つ目は、実際に使える経営戦略の本を選ぶことです。
先人たちが創りあげてきた経営の基礎知識をインプットするだけでは、オリジナリティに欠けて、お客さんがそそられない可能性も存在します。
そこで、基礎知識を応用させるような実用的な経営を知ることによって、自分達にしかできない、サービスが作れるようになるものです。
経営もケースバイケースであるため、時には、基礎知識の型を破る勇気や確信も必要です。
基礎知識も固めて、応用力も効かせていけると、経営は成功しやすくなりそうですね。
失敗と成功の話から学べる本を選ぶ
3つ目は、失敗と成功の話から学べる本を選ぶことです。
先を行く経営者の人たちも、成功もすれば、それよりも多いくらいに失敗を経験しています。
失敗は成功の元と言うことをよく聞きますよね。
すべてそういった考えで片づけられるものではないですが、失敗には必ず原因が存在していて、成功する経営者はそこから学んでいく姿勢を忘れません。
失敗例にこそ存在する成功のヒントほど経営者はよく覚えています。
同じ失敗を繰り返したくはないのですからね。
失敗と成功の両方のケースから学べるような本を選び、モデルにして、経営が上手くいくような仕組みを考えるようにしていきましょう。
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経営者が本を読むメリット
経営者が本を読むメリットは、4点あります。
- 経営の感覚が鍛えられる
- 物事を深く見抜く力がつく
- 自分で物事を判断する基準ができる
- 経営のいろはから応用の技術まで学べる
どのような未来が描けそうか想像しながら読み進めてみてください。
経営の感覚が鍛えられる
経営の本を読むことで、経営の感覚が鍛えられます。
感覚が養われるにも近い言い方の方が、ピンと来る人もいるでしょう。
本は、ただ読むだけではなく、思わず目に止まるような書き出しは、何かにメモで残すことがありますよね。
それは、「あ!これはすぐ見返せるようにしておきたい!」と感じるからです。
そのように感じて、メモすることで、経営を進める中で障壁に当たった時に即座に見返すことのできる解決策になりうるのです。
そして、読み返しては、癖付けていってを繰り返すことで、感覚的に経営の腕が磨かれるようになっていきます。
物事を深く見抜く力がつく
読書をすることで、洞察力が上がりやすくなります。
本の中にも、様々な情報が混在している中で、その情報を取捨選択する能力も身につきます。
これまでに知らなかった経営ノウハウの多くを発見することになりますが、この際に気を付けるべきポイントが、取捨選択です。
つまりは、その時の自分に必要であるかどうかを判断する必要があるわけです。
一度に大量の情報を取り入れようとすると、中々の負荷を感じますよね。
これまでの人生で経験して来たであろう受験なども、社会や英単語など一度に膨大な量を暗記する経験などもあったのではないでしょうか。
経営のノウハウも同じで、インプットも大事ですが、アウトプットが必要になる肌感を感じたら、実行すべきです。
財政管理や集客にマネタイズ、理念・ビジョン、必要なリーダーシップなど、段階を追って吸収していくようにすると、経営にもチャレンジしやすくなりますよ。
自分で物事を判断する基準ができる
経営の本では、自分で物事を判断する基準も明確に定められるようになります。
先人たちの多くは、そうした跡を残してくれているのが経営の本でもあります。
先駆けの人たちの哲学や教訓を拾うことで、自分自身の理念・ビジョン実現のために、どのような価値観が必要なのかといった、思考をめぐらせる機会が増えるわけです。
ビジネスをやるとなると、様々な出来事が複雑に絡み合い、成功も失敗も経験します。
そこで、先人たちが経験してきた挑戦が、物事の判断や価値を付ける基準になるのです。
自身が経営を進めるリーダーであるならば、物事の判断や価値基準を明確にするべく、先人たちが自身のリーダーだと思って、読んでいくといいですね。
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経営者として商売の基本(お金の儲け方)を学ぶためのおすすめの本
それでは、経営を成功させている本の紹介をしたいと思います。
この記事内では、経営に関する17冊の本を選び抜きました。
選び抜いた基準は、次の6点をポイントにしました。
- 実績のある著者から学ぶ
- 具体的な戦略が学べる本を選ぶ
- 最新のトレンドに対応した内容
- 読者のレビューと評価を参考にする
- 多角的な視点を提供する書籍を選ぶ
- 初心者から上級者まで対応した内容
土台から固めるための本やケースバイケースでいかに経営していくのかをまとめている本など、多岐にわたって用意しています。
今の自分に必要な本を選んで、ぜひ購読してみてください。
『TRACTION トラクション: ビジネスの手綱を握り直す 中小企業のシンプルイノベーション』 Gino Wickman著, 福井久美子・Karl Pisor・久能克也 翻訳
「あなたが起業家ならこんなことに悩んでいるかも知れません。
人の悩み、利益の悩み、成長の悩み・・・。
意思決定は先延ばし。やっとなされた決定は期限までに実行されない・・・。
しかし解決法はあります。
それは複雑でも、理論的なものでもありません。」
世界中の何千もの起業家とともに、何年にもわたる実践をベースにした起業家のための経営システム(EOS®)。
あなたが想い描いてきたビジネスでの成功を手に入れる現実的で、効果が実証された手法です。
こちらの本は、EOSが起業家に向けて出版した一冊です。
経営を進めてはいるけど、思うように業績が上がらない原因を取り上げ、成功に導く手掛りが掴める内容です。
世界中の何千もの起業家が何年にも渡る実践で確立されたEOSから、自身が思い描いているようなビジネスモデルを軌道に乗せられること間違いなしですね。
『【新版】小さな会社★儲けのルール』 竹田陽一・栢野克己著
「どんなに小さな会社でも、経営に成功するには、『戦略=全社的な勝ち方のルール』を研究し、競争に勝たねばならない。この戦略の能力を高め、経営戦略の基本といわれるのが『競争の法則』として有名な『ランチェスター法則』だ。」
ランチェスター法則を大々的に、市場で勝ち残っていくための経営ノウハウを伝えるのが、この本です。
ランチェスターの法則には、2つの法則が存在します。
「・第1法則:攻撃力=兵力数×武器性能
戦国時代のようにヤリで戦う場合、兵士はヤリを持って横に並び、一斉に敵に突っ込む。こういう戦いでは、敵味方とも同数の戦死者が出る。
例えば100人と60人が戦い、60人側が全滅するまで戦うと、100人側も60人の戦死者が出る。
このように、ヤリのような射程距離が短い兵器を使っての「接近戦や体あたり戦」では、初期兵力数の差に関係なく、戦死者・損害は1対1になる。これが、第1法則である。
・第2法則:攻撃力=兵力数²×武器性能
例えばA軍が5人、B軍が2人いて、川を挟んでライフルで撃ち合ったとしよう。
A軍の5人は相手から攻撃を受けるが、1人が攻撃される確率は5分の1だ。つまり、5分の1の確率を持った攻撃を2人から受けるから、A軍の計算上の損害は5分の2になる。
一方、B軍の2人は、1人が攻撃される確率は2分の1だ。これを5人から受けるから、B軍の計算上の損害は2分の5となる。
このように、ライフルなど射程距離が長い兵器を使って離れて戦うと、双方の力関係は2乗比になる。これが、第2法則だ。」
結論として、両者が勝つためには、次のような戦略が必要不可欠と言うことになります。
- 「兵力数が少ない劣勢軍」は、ランチェスターの第1法則を応用
- 「兵力で上回る優勢軍」は、ランチェスター第2法則を応用
二通りの戦い方を深掘りしていく内容から、自分自身の現在地を見つめて、何をすればいいのかを明確に定めていくといいですね。
『扇子商法ーある船場商人の遺言』 和田亮介著
経営の中には、扇子商法と言われるビジネススタイルがあります。
「どれだけ不況な状況でも決して潰れない経営体制を整えるビジネス」が扇子商法です。
扇子は暑い夏には売れますが、冬に買う人はほとんどいませんよね。
ビジネスも好景気では、買ってくれる人が多くいますし、不景気ではその逆になります。
不況の時に、「いかに無駄な費用を抑えられるか」・「その時にニーズのあるサービスで自分たちで作れるバリューは何であるか」を考え抜く経営者には、ビジネスを守り抜く素質があると言われています。
経営が上向きになっているときほど、足元を見て、永年続くビジネスとする努力の術を、この本で学んでみるといいですね。
『起業の技術』 浜口隆則著
「経営においては顧客との関係を上手に築くための「商品力」と「営業力」、これをサポートする「管理力」を高めていくことが重要だ。」
経営における柱を明確にしたのが、「起業の技術」です。
その土台を支えるうえで、この本では、経営に不可欠な12要素がまとめられていました。
- ミッション:存在価値を考える
- 商品力の29Cuts:絶対価値を考える
- ポジショニング:相対価値を考える
- ブランディング:認知価値を考える
- 集客力:8つの集客ツール
- 見込み客フォロー:5つのパイプライン
- サイレントセールス:販売業から購入支援業へ
- CLVマネジメント:顧客生涯価値
- 経理・財務:社長のコックピットをつくる
- チームビルディング:自立型組織をつくる
- 仕組み化:安定と継続を築く仕掛け
- 投資とリスクマネジメント:永続への善循環を築く
この記事で、詳しくは紹介できませんが、駆け出しの経営者には、物事の判断軸が備わるにはもってこいの一冊ですね。
『永守流 経営とお金の原則』 永守重信著
「起業で成功したければ、財務の感覚を磨くことは不可欠だ。意欲があり、製品が良くても、確固とした財務戦略がないと会社は潰れる。『そろばんを持たない経営者』になってはならない。」
ビジネスをしていくうえでは、お金の基本から運用、緊急対応時に必要な資金確保まで考えていくことはマストです。
販売に掛かる原価に経費、従業員の給料、法人税など管理しなければいけないものは嫌と言うほど存在します。
年から月単位の収支計算に始まり、先の事業への投資と売上などを見通す術も持たなければいけません。
また、これは私生活でも、同じ焦点をあてています。
普段必要な生活費に交際費、貯金や、投資などお金の管理をする上でも、見直せる一冊ですね。
『ビジネスの世界で生き残るための現場の会計思考』 安本隆晴著
「永守流 経営とお金の原則」と内容は似ている部分もありますが、現場に立つ従業員まで、会計意識を持たせる起業ほど強い企業はないと言ってもいいほどに納得のできる一冊です。
会社の売れ行きを、社長や経営陣だけでなく、現場の社員までもが出来高・原価・損益を掴んでいける企業こそ、世の中的にも心強い存在だと思えますよね。
社内のお金の動向が社員も把握できることで、当事者意識も強く根付きます。
好況であろうとも、不況であろうとも、目に見える数字で突き動かされる会計思考を、この本で、学んでみるといいですね。
『なぜ社長は決算書が読めないのか』 古田土満・川名徹著
続いても、財政管理に関する内容の本の紹介です。
「『経営に関する数字を理解できているようで、できていない』の中小企業経営者のために、正しい損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)の読み方、経営者が押さえておくべき管理会計の本質をわかりやすく解説。著者独自の、損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)の読み方をはじめ、社長なら知っておきたい重要な経営指標の読み方、活用法を紹介。この1冊で、社長が今すぐ打つべき手、不況に強い財務体質の作り方がわかる。」
これは、中小企業経営者に向けた一冊で、よりお金の管理を大切にしなければいけないことを、謳っています。
いわゆるベンチャー企業は、経営者も激務に追われるもので、財政管理などの数字に関わってくると、疎かになりがちです。
その財政部門にも、負担なく目を通せるようにしていきたいのであれば、この本を手に取ってみましょう。
『「守り」の経営』 浜口隆則著
「『守り』の経営」は、中上級者向けに描かれた内容の本ですね。
「守りが弱くなってしまう原因の一つは、一つ目の原因である『経営を知らない』ことに起因しています。
攻めは一点突破でも可能ですが、守りは違います。守りは全方位的であり、全体を把握できていないとできません。ですから、経営を知っていないとできないのです。経営には、どんな部分があって、それらがどのように機能的につながっているのかという『経営の要素と構造』がわかっていないと『どの部分が弱点になっているか?』『どの部分が危険な状態か?』がわからないということです。そして『守りの重要性』に気づく前に、会社がダメになっていってしまいます。
会社として、守るべきものを明確にし、適宜策を施すとすることがよくわかってきそうですよね。
経営を知らないと、守るべきものが知らずの内に搾取されてしまいます。
自身のビジネスで、今後守るべきものは何であるのかを、明確にしていけるようにしたいですね。
『会社を潰す社長の財務!勘違い』 古田土満著
こちらも、財務を知らない人にオススメです。
特に、経営知識が乏しい人や財務知識に疎い人は、読むようにするといいでしょう。
ずばり、会社を潰してしまう勘違い社長とは、会社内のキャッシュをよく見極めず、過剰な投資をしてしまうことがあります。
そこから、売上が伸びず、借入を山のように積もらせてしまい、やがて無計画な経営になってしまうのです。
会社を生き残らせ続けるような財務管理には、こちらの一冊も推奨ですので、ぜひ読んでみてください。
『はじめの一歩を踏み出そう』 マイケル・E・ガーバー著
0→1を作り出すまでと、1→10と生み出し続ける中で心構えなければいけないことが書かれた一冊です。
0→1は、人の力でやるべきことをやって出来上がった土台で、うまれる話は沢山耳にしているでしょう。
そこをクリアすると、1→10、10→100と、上り調子になります。
しかし、そこで、気を付けなければいけないのが、人への依存です。
人依存が出始めると、社員が育つチャンスが薄れたり、辞めていくことが起こりやすくなります。
人材も1つの資本ですが、「人材を適材適所に強みを発揮させ、成長させる『仕組み依存』の思考癖が必要になっていくことを、この本で学べるわけです。
人依存に陥りそうな経営者は、一度立ち止まって、読んでみるといいでしょう。
『経営者の条件』 P・F・ドラッカー著
経営者である条件が書かれており、努力の積み重ねこそが、最たる資質であることがわかる本です。
著者は、かの有名なドラッカーですが、あのドラッカーも「経営者に必要なのは、成果を生み出し続ける才能ではなく、経営を考える習慣を継続する姿勢なんだ」と言っています。
Youtubeチャンネルの「令和の虎」に出てくる経営者や実業家のローランドも、今でこそ華のある人に見えますが、誰にでも下積み時代はあったのです。
売れるまで、努力したからこそ、表舞台で輝かしく生きています。
そして、売れている今もなお、自分達の会社を存続させ続けるための必要な努力をしているわけです。
多くの経営者たちが成してきたことを、ドラッカーの哲学から吸収するといいですね。
『利益3倍化を実現する「儲かる特別ビジネス」のやり方』 中川洋一著
著者である中川洋一さんが主張するのは、「自分たち独自の強みを活かすために、必要な打ち手を正しい順番で講じていくことで、経営は右肩上がりになる」という、ビジネスセオリーです。
近年の情報過多の社会では、今は古く通用しない経営理論も出回っています。
古びた理論も混在する情報を取捨選択することで、自分たちの強みで収益を出せるわけですね。
中川氏の強みを引き出す手段と順序化を整理すると、自分たちのサービスもチャンスが広がってくるのではないでしょうか。
『一倉定の社長学 「経営計画・資金運用」』 一倉定著
経営計画書を持っていない会社は数多い。また、持っていても、そしてそれが苦心の作ではあっても、計画書としての役割を、ごく僅かしか果していないものが大部分である。
それは、一つには経営計画書とは何か、が理解されていないからであり、もう一つは作り方と使い方が分らないためであるといえよう。また、経営計画の本質をついた文献はないといってよく、特に大切な資金については、全くの未開拓分野とさえいえよう。
私は、自分の職業柄、たくさんの経営計画の作成と、その実施についての経験をしてきた。
経営計画が、事業経営に「不可欠」なものであり、社長自らを全く変えてしまうことも、しばしばであることも見てきている。事業経営全体を、これ程的確にとらえ、誤りない手をうつために役立つものもなければ、社員の動機づけとして、これ程有効なものはないことも痛感している。
そして、さらに大切なことは、社長を日常の業務の指導から解放し、自らの会社の将来を考える時間を生みだすことを可能にするということである。
右のような確証をふまえて、ここに経営計画の本質と役割、作り方、使い方などについて総合的解説を試みたものが本書である。読者諸兄の事業経営に役立つことを念じつつ、本書を刊行する次第である。
「計画性こそが経営の本質だ」と、説くのが一倉定(いちくらさだむ)です。
この記事内でも、経営計画書と資金運用は、しつこいくらいにチェックしなければいけないモノに感じますよね。
そうとは言っても、長中短における経営計画と資金運用は、面倒に感じますよね。
しかし、両者の本質を追求することで、作り方や使い方を心得て、有用的に回せるようになります。
これらの総合的な解説を記したのが、「一倉氏の社長学『経営計画・資金運用』」です。
計画性が乏しいなと負い目を感じる人は、この本で、そのモヤモヤを解消しましょう。
『経営者のノート: 会社の「あり方」と「やり方」を定める100の指針』 坂本光司著
会社の存在意義は、経営者の理念とビジョンを成し遂げるために成り立っています。
理念とビジョンの上に当てはまる「あり方」と実現するべく「やり方」という内容で、読んでてモチベーションがつくような一冊に感じますよね。
実に、売上を創り出す現場社員にこそ、「やり方」を定めることが重要であると、坂本氏も語るほどです。
こうしたマネジメント面を磨きたいという人は、100の指針に目を光らせて、読んでみてください。
『京セラフィロソフィー』 稲盛和夫著
京セラを大発展させ、JALを再生した京セラフィロソフィを学べるのが、稲盛和夫のこの一冊です。
この本は、永久保存版にするほどの価値があるということで、特別ビニールクロス仕様に仕上げられています。
手に取ってみると、わかりますが、一ミリたりとも傷を入れたくないほどの傑作品です。
そして、本の中身も、経営から人生そのもののポリシーも広い考えになるようになっています。
稲盛氏の哲学を肌で感じたい経営者は、思うがままに堪能してみてください。
『ゼロ秒思考』 赤羽雄二著
マッキンゼーで14年間活躍した著者が初めて明かす、誰もが頭が良くなるシンプルなトレーニング。A4の用紙に、決められたフォーマットでメモ書きを繰り返し、思考を言語化していけば、誰でも「ゼロ秒思考」に近づくことができる! 本書ではそのやり方に加え、メモ書きを活用した企画や思考の深め方までを解説します。
マッキンゼーで14年間の活動をしてきた赤羽雄二氏が著作したのが「ゼロ秒思考」です。
自身の経験から施した「誰もが頭が良くなるシンプルなトレーニング」で、ゼロ秒思考に近づくことができるのだと言います。
本書で、そのゼロ秒思考に近づけるやり方やメモ書きを活用した企画・思考の深め方まで知ることができます。
瞬時の決断力を求める経営者は、ぜひ活用してみてください。
『論語と算盤』 渋沢栄一著
渋沢栄一氏は、日本の近代資本主義の父とされる人物です。
その渋沢氏が書いた「論語と算盤」は、大正時代に刊行されており、日本企業の原点とも言える秀作品とされています。
この本からは、現代にも通じる道徳心を大事にする経営学が綴られており、パーソナリティを色濃く感じさせられそうですね。
道徳教育は、日本では当たり前のように成されている科目ですが、経営と紐づけることで、重要性を再認識されるのではないでしょうか。
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まとめ
自身のビジネスのために読んでみたい本は見つかりましたでしょうか。
17冊を紹介していきましたが、選ぶのに一苦労する人もいるでしょう。
しかし、必要に感じる本を選ぶこともまた、経営者の今後を占う1つの判断材料です。
「経営者として、自分はどれくらいの立場にあって、ビジネスを上向きにして生き残っていくために今何が必要なのか」ということを熟考してみてください。
自分自身を導く先駆者の人たちが著作した本には、確かな道が示されています。
自身の直感で必要だと感じたものや単純に好奇心が湧いてきた本を、手に取って、ワクワクしながら経営を進めていけるよう願っています。
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